チュロス、チュリトス、チュロッキー…違いは言い方以外にあるの?

「映画館でチュロスを食べるのが好き!」

「ディズニーランドに行ったらチュロスは食べたいよね!」

パンやドーナツと違い、星形が映えるチュロスが大好きという方は多いのではないでしょうか。

でもチュロスじゃなくて、チュロッキーやチュリトスといった名前も聞いたことがあるような…

今回はちょっと気になる、これらの違いについて紹介します。

目次

そもそもチュロスの定義って?

チュロスといえば、「星形で長いお菓子」を想像するかと思いますがチュロスの定義とは一体どんなものなのでしょうか。

一般的にチュロスとは、

  • 小麦粉、バター、卵、砂糖、塩などでできた生地を
  • 星形の絞り器から絞り出し、
  • 油で揚げたお菓子

のことを指しています。

ちなみに星形にすることで表面積を広げ、生地の内部まで熱が伝わりやすくしているんだそう。

日本ではハチミツや砂糖、シナモンをまぶして食べるのが大人気ですね。

チュロスの発祥・起源はどこの国?

チュロスという少しユニークな名前もあり、発祥の国や起源、名前の由来が気になる方も多いでしょう。

チュロスはスペインが発祥という説が有力で、スペイン語圏であるラテンアメリカ諸国で日常的に食されています。

本来はスペイン語で「チュロ(Churro)」と呼ぶのが正しく、一般的な名称として複数形である「チュロス(Churros)」が広まるようになりました。

本場スペインでは、チュロスは「お菓子」というよりは軽食。

日本のものより小ぶりでカリッとした食感をもち、甘さは控えめ、思い思いの食べ方ができるように提供することが多いようです。

さらに遡るとスペインが世界進出していた時、中国からスペインに「揚げパン」が伝わり、その揚げパンが形を変えたものがチュロスだとされています。

英語ではそのまま「Churro(s)」

チュロあるいはチュロスという名前は本来スペイン語ですが、英語でも同様に「Churro」あるいは「Churros」と表現します。

スペイン語と英語が同様の綴りである単語は珍しくなく、他には「アルコール(Alcohol)」や「ファイナル(Final)」などなど。

余談ですが、いずれの言語もラテン語から派生した要素を持つことからこのような類似性が生まれています。

チュロスには様々な言い方や別名がある

本場のスペインでの名称通り、最も一般的に使われている表現が「チュロス」なわけですが、時に「チュロス」と異なる呼び方があることに気がついた方も多いでしょう。

例えば、大人気テーマパーク「ユニバーサルスタジオジャパン」では、同様のお菓子が「チュリトス」として販売されています。

あるいは、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンといった大手コンビニエンスストアでは、いずれも「チュロッキー」の名称で販売されていますね。

このことから、普段の会話でもチュロス、チュリトス、あるいはチュロッキーと人によって呼び方が微妙に違い、どれが正しいんだ!と迷うこともあるかと思います。

チュロス・チュリトス・チュロッキーに違いはある?

これらの呼び方の違いはあれど、それぞれ見た目や特徴が大きく異なるということはありません。

それでは、チュロス、チュリトス、チュロッキーに明確な違いはあるのでしょうか?

チュリトスは株式会社ジールハウスの商標登録

「チュリトス(CHURRITOS)」は、冷凍食品や美術品の輸出入・販売を行っている株式会社ジールハウスが商標登録しているチュロスの販売名です。

商標登録とは、ある商品を販売する上での「独自の名称」および「ロゴマーク」を、他社に利用されることなく、独占的に使用するための制度。

そのため、「チュリトス」と名付けられた商品はいずれも株式会社ジールハウスが卸している、あるいは販売しているということになります。

「チュロス」と「チュリトス」はお菓子としては変わらないが、一般的な名称とジールハウスの商品のみをさす名称としての区別があるということですね。

チュロッキーは山崎製パン株式会社の商標登録

「チュロッキー(CHUROCKY)」もチュリトスと同様に、国内最大手のパンメーカーである山崎製パン株式会社が商標登録しているチュロスの販売名です。

山崎製パンのWebサイトに紹介ページはありませんが、特許や商標情報を検索することができる特許情報プラットフォーム「J -PlatPat」で検索するとこのことがわかります。

山崎製パンからチュロスを仕入れ、販売している小売店のみが「チュロッキー」を商品名としているわけですね。

逆に言えば、先に紹介した大手コンビニエンスストアはいずれも、山崎製パンから商品を仕入れていることも分かります。

その他の表現は概ね表記揺れ

チュロス、チュリトス、チュロッキー以外の表記を目にしたことがある方もいるかもしれません。

チェロ、チェロス、チュロキーなどがその代表例ですが、このような表記は概ねすでに紹介した呼称の表記揺れと考えて良いでしょう。

言うなれば「バイオリン」と「ヴァイオリン」のようなもので、お菓子としての違いはありません。

ひとまず「チュロス」と呼んでおこう

いかがでしたでしょうか。

チュロス、チュリトス、チュロッキーには名称や「商品」としての違いはあれど、本質的にはいずれも変わらないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

呼び方はなんでもいい!と思うかもしれませんが、ひとまずは「チュロス」と呼んでおくことを最後におすすめしておきます。

友達にジールハウスや山崎製パンのスタッフの方がいた場合に、「商標の無断利用だ!」と言われてしまうかもしれませんからね。

もちろん自分でチュロスを作って販売するという方は、絶対にチュリトスやチュロッキーという名称は使用しないようにしましょう。

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