駅伝がつまらない、嫌い、面白くない方に「いいところ」を紹介します

毎年秋から冬にかけて、とりわけお正月のお茶の間やニュースを賑わす駅伝。

有名どころでは大学三大駅伝と呼ばれる箱根駅伝、出雲駅伝、全日本大学駅伝に、社会人が活躍するニューイヤー駅伝、女子駅伝として全日本女子大学駅伝や実業団によるクイーンズ駅伝などが挙げられます。

また、駅伝に詳しい方には男女全国高校駅伝や、都道府県対抗駅伝などをテレビで観戦する方もいらっしゃるでしょう。

順位争いはもちろん、繰り上げスタートを回避し母校のタスキをつなぐ選手の姿や、強力な選手によるごぼう抜き、逆に競合と目されたチームの急ブレーキなど様々なドラマが繰り広げられる駅伝ですが、競技時間が長いことも相まってつまらないと感じる方も少なくないようです。

今回はそんな方々に駅伝の良さを少しでも知ってもらうため、元高校駅伝ランナーのかいとー(県予選5位、ブロック大会出場実績あり)が駅伝のいいところを熱弁したいと思います。

目次

駅伝がつまらないと感じられる理由

放送時間が長く、盛り上がりに欠ける

最大10人程度の選手が10km〜ハーフマラソン前後の距離を走破することから、必然的に駅伝はテレビ放送の時間も長くなります。

最も競技時間の長い箱根駅伝は2日間にわたってのテレビ中継になりますし、最終的なタイムだけでみても10時間を超える長丁場。

一方で冒頭に記載したような「見どころ」と言える局面は決して多いとは言えませんし、どうしてもつまらない、飽きたと感じてしまう方も出てしまうでしょう。

戦略的な要素が少ない

駅伝に限らずマラソンや長距離レースにおいては戦略による駆け引きがなかなか感じられないという意見も多くあります。

事実、駅伝における順位差は選手配置やペース配分のような戦略の差よりも、純粋な各メンバーの走力差に依るところが大きいでしょう。

あるいは、ペース配分により好走した選手がいたとしても、元々前の選手との差が大きく開いていた場合はあまり「活躍している!」という印象を持たないかもしれません。

飛び抜けて強いチームが出てしまう

年度によってはあるチームに強力な選手が集まり、各選手の走力、もとい5000mや10000mの合計タイムで他のチームを大きく引き離しているような場合があります。

この場合当然、前評判通りの結果となってしまう可能性が上がり、番狂わせが少ない、言い換えると面白みのないレースになることもあるでしょう。

野球やサッカーとは違い、タイムという絶対的な数字が基準となるため、観ている側からしても「やっぱり」と感じてしまうことも仕方がありませんね。

元高校駅伝ランナーが語る、駅伝のいいところ

このように駅伝は単にテレビ中継だけを観ていて面白い!と感じられるものではないのはよくわかります。

しかしながらもう少し深く駅伝を観てみると、隠れた魅力がたくさん。

それでは、元駅伝ランナー目線で見る駅伝の魅力を徹底的に紹介しましょう。

区間毎に異なる特徴とレース展開

駅伝は基本的に公道を走るロードレースのため、トラックレースと異なり各区間毎に明確な特徴の違いがあります。

距離や勾配はもちろん、風を受けやすいのかそうでないのか、あるいは「1人で走る可能性が高いのか、複数校で並ぶ形になる可能性が高いのか」といったレース状況も各区間によって大きく変わります。

極端な例ですが、1区は全チームがスタートからしのぎを削ることになりますし、外国人留学生が登録可能な区間であれば日本選手とは一線を画したスピードでごぼう抜きを見せてくれることもあります。

このような区間毎の特徴は、後述する各選手の特性と相まって単純なタイム差では測れない熱い勝負を演出してくれるのです。

各コース毎の特性は多くのテレビ中継において簡単に解説がなされるため、耳を澄ませて見るのも良いでしょう。

タイム差に表れない選手の適正・個性

元選手からすると、駅伝最大の魅力は単純なタイム差では測れない選手毎の適正・個性が記録となって現れる点。

適正は例えば、筋力や体格により差がつくアップダウンの得意不得意や、ラストスパートのキレを左右するスプリント力、あるいは横並びの競争から前に出る、あるいは食らいついていく「ガッツ」などが挙げられます。

有名な例では、箱根駅伝5区で「山の神」として名を馳せた元東洋大学の柏原竜二選手は非常に高い上り坂への適性を持っていました。

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