アフィリエイトの悪評、嫌われるたった1つの理由は悪質な人の存在

2021年8月9日

ブロガーや広告関連の業務に携わる方であれば、アフィリエイトという言葉には馴染みがあるのではないでしょうか。

特に副業ブログで稼ぐには必須ともされ、アフィリエイターと呼ばれる人々のブログや宣伝広告を目にすることも少なくはありません。

そんなアフィリエイト広告ですが、広告を目にする一部のユーザーからは「うざい」「詐欺」「悪質」などと言われてしまうことも。

また広告主側も、アフィリエイト広告は避ける、あるいは厳しい審査のうえで初めて実施するというケースが増えてきました。

なぜこれほどまでにアフィリエイト広告は嫌われてしまうのでしょうか。今回はその理由について考えてみました。

アフィリエイト広告とは

まずはアフィリエイト広告についておさらいをしておきましょう。

アフィリエイト広告とは、広告主が固定の広告料を支払って掲載する従来の広告とは異なり、「その広告を通して何人が商品やサービスを利用したのか?」を測定、その数に応じて成果報酬にて広告費が発生する広告形態を指します。

広義では広告の表示回数に応じて課金される「インプレッション型」や、広告がクリックされた回数に準じて課金される「クリック型」も成果報酬型広告の一種ですが、

単に「アフィリエイト広告」と呼ばれた際広告をクリックした際の広告主のWebサイトで、商品購入やサービスの申し込みが完了した件数によって広告費が発生する広告形態のことを指すことがほとんどです。

広告主からすれば、実際の売り上げに貢献した広告媒体(掲載メディア)にしか広告費を払う必要がないため、広告費に対して一定の成果が保証されますし、

掲載メディア側はより大きな成果を上げることで多額の広告費を得ることができるため、積極的に取り組まれることの多い広告です。

アフィリエイトは悪ではない


アフィリエイト広告は広告主にも掲載メディアにとってもWIN-WINな費用形態。

より多くの広告収益を得るため、メディアが競って「ユーザーにとってより有益な情報」を発信し成果を目指すため、一般のユーザーにとっても最終的には利益があるのもアフィリエイト広告の特徴です。

これらのことから分かる通り、アフィリエイト広告自体は「三方よし」で優れた広告手法。その証拠に、アフィリエイト広告市場は近年右肩上りで規模を拡大しており、

2024年には約5000億円にのぼるとも言われています。

デジタル広告全体の市場規模が約2.2兆円と言われていることから考えると、いかにアフィリエイト広告のシェアが大きいかを実感できるのではないでしょうか。

これほどまでにアフィリエイト広告が勢力を拡大した背景には、前述した通り多くのステークホルダーにメリットが多い点が挙げられるでしょう。

したがって基本的には優れた広告形態で、決して「悪」、ましては「詐欺」と呼ばれるような代物ではありません。

アフィリエイトが嫌われる理由は「悪質」な人がいるから


それではなぜ、アフィリエイト広告はこれほどまでに悪評も多いのでしょうか。たった一つの理由は、悪質なアフィリエイターの存在。

悪質な人々が、見た目の成果と引き換えにアフィリエイト広告そのものの信頼を落としているというのが現状です。

広告主にとって、「掲載メディアの信頼性」は成果よりも重要。適当な内容や嘘ばかりを書いているWebサイトに広告を掲載してしまっては、広告主の企業としての信頼性までも損なってしまいます。

直近では事態を重くみた消費者庁が、アフィリエイト広告等に関する検討会を開催するまでに至っています。

そんな原因となっている悪質なアフィリエイターについて、もう少し具体的に見てみることにしましょう。

自称アフィリエイターの詐欺師が多い

みなさんはこんな謳い文句で広告を掲載する人々を見たことはありませんか?

・言われた通りにするだけで、月に100万円以上の収益を上げることが可能!

・仕事を辞めても勝手に収入が入ってくる方法とは?

このような甘いキャッチコピーで情報商材を販売する人が後をたたず、実際にその方法として「アフィリエイトで稼ぐ」ことを説いている人々が存在します。

確かにアフィリエイト広告は、ユーザーを集めることができれば月に100万円以上の収入を得ることができ、実際にアフィリエイト広告のみで生活している専業ブロガーの方も多数いらっしゃいます。

しかしながら、実際にユーザーを集めるにはSEO(検索エンジン最適化)やWeb広告、マーケティングの手法に精通している必要があり、一朝一夕で成るようなものではありません。

それなのにさも「簡単に稼げる」ように謳い、情報商材の購入費用やオンラインサロンの入会費と称してユーザーからお金を搾り取る人々は、詐欺師と呼んでしまっても良いのではないでしょうか。

最近はWebやSNS、youtubeなどの動画サイトでもこのような広告が多数見られるため、ユーザーにとって煙たがられる存在となっているのです。

低品質な広告を作っている

また成果を求めるあまり、各所法令を無視した広告掲載や誇大広告、虚偽の内容を掲載するようなメディアも後を経ちません。

本来メディアでの広告掲載においては、景品表示法や薬事法といった広告を遵守したうえで実施することが求められます。

しかしながらより多くのユーザーにサービスを利用させたいが故、「このサプリを利用すれば○○が治る!」といった誇大広告を行うメディアが出てきてしまうのです。

過度の期待を持ってサービスを利用したユーザーにとっては、「言っていることと違う」と不満を持つのも当然のこと。

非難の矛先はメディアだけでなく、商品やサービスを提供する広告主にまで向いてしまいます。

このような背景から広告主側もアフィリエイト広告の掲載を避ける、あるい掲載する場合も厳しい審査に合格したメディアにのみ自社サービスの広告を許可するといったケースが増えてきています。

アフィリエイト広告は本当は有益な広告

従来広告は、広告主や広告代理店がサービスの良さをプロモーションしつつ、企業のブランドイメージを損なわないよう綿密に設計されたうえで掲載されてきました。

ところが昨今のアフィリエイターには「楽に稼ぎたい」といった気持ちだけで参入し、広告やブランディングに精通していない人も多いため、売り上げと引き換えに企業のブランドを損なってしまう事態が発生してしまうのです。

悪いのはアフィリエイト広告ではなく、考えなしにアフィリエイト広告で稼ごうとする悪質な人々。

とはいえ、それでもなお市場規模を伸ばし続けているように本来は広告主にも、掲載メディアにも、そして一般のユーザーにとっても有益な広告であることは間違いありません。

今一度広告は「商品やサービスを売ること」ではなく、困っている人や迷っている人に商品やサービスの良さを知ってもらうもの、あるいは広告を通して企業にポジティブなイメージを持ってもらうものといった本質を理解することで、

アフィリエイト広告に求められること、ひいてはユーザーに商品やユーザーを利用してもらうためのポイントを見つけ出すことができるのではないでしょうか。