みんな大好き駄菓子。価格も安いので、コンビニやスーパーでついついおやつに買ってしまうことがありますよね。
そんな駄菓子ですが、現代のチョコレートやスナックとは一風変わったお菓子も多く、最たる例としてはすももや酢いかのように酢漬けにした酸味のあるお菓子が挙げられます。
まだ食品加工技術が発達していない中生まれた、未だ根強いファンも多いこれらのお菓子はまさに先人の知恵の賜物です。
酢こんぶもそんな駄菓子の一つ。酸味のある味付けに昆布そのものの美味しさや食感を残したこのお菓子は未だにスーパーやコンビニでよく見かけます。
酢こんぶといえば白い粉
そんな酢こんぶの最も大きな特徴といえば、昆布の周りについた白い粉ではないでしょうか。
この粉、舐めると結構味が濃く粉だけでも美味しく味わうことができます。
その一方で、塩分のように摂取しすぎると良くない成分や、怪しい食品添加物なんじゃないのか?と思う方も一定数いらっしゃるようです。
誰もが気になっている一つの疑問、一体この粉の正体は何なんでしょうか。
白い粉はなんの栄養成分?
まずは酢こんぶの代表的なブランド「都こんぶ」を例にあげてみましょう。製造元の中野物産株式会社のWebサイトでは、工場見学動画や都こんぶができるまでの流れが紹介されています。
しかしながら、肝心の白い粉はもちろん「秘伝中の秘伝」とされ、その正体は公開されていませんでした。
それでは、栄養成分表示からその成分の秘密を探ってみるとどうでしょうか。
■原材料:昆布(国内産)、醸造酢、かつおぶしエキス、たんぱく加水分解物、食塩、発酵調味料、調味料(アミノ酸等)酸味料、ソルビトール、甘味料(ステビア抽出物)、(原材料の一部に大豆を含む)
メインとなる昆布や酢の他に、かつおぶしエキスや食塩、複数の調味料が使われているようです。白い粉はこれらの調味料を配合したものであることが想像できます。
中にはソルビトールや、ステビア抽出物といった聞き慣れない成分も含まれているようですが、ソルビトールは世界でも幅広く利用されている糖質で食品のほか、医薬部外品などにも使用されています。
食品添加物としてではありませんが、医薬部外品の原料として認められている成分が掲載される「医薬部外品原料規格2021」にも収載されるなど一定の安全性が認められている成分です。
また、ステビア抽出物も同様に多方面で利用されている成分で、こちらは食品添加物のうちの既存添加物として認可を受けています。
尚、「既存添加物」というのは厚生労働省によれば以下の通り定義されています。
わが国において広く使用されており、長い食経験があるものは、例外的に使用、販売等が認められており、既存添加物名簿に収載されています。
白い粉が大好きな人も多い
この癖になってしまう白い粉(というと響きは怪しいですが、、)、SNS上でも大好きな方々がたくさんいらっしゃるようです。
ちなみにこのブログを書いている私もその一人。定期的に酢こんぶを愛食しており、袋に溜まった粉を最後まで味わっております。
実際にこれらの人気を受け、中野物産からも粉を増量した「旨スッパの粉だく200%都こんぶ」が販売されています。
やっぱりこの粉に魅せられて、都こんぶを食べ続ける根強いファンもいらっしゃるんですね。
おわりに
いかがでしたでか?皆さんが疑問に感じている酢こんぶの謎が一つ解けたのではないでしょうか。
それぞれのメーカーが研究に研究を重ねた結果たどり着いた秘伝の調合こそが、酢こんぶについている白い粉の正体なのです。
ただ、どれだけ好きだとしても食べ過ぎは禁物!ちょっとした自分へのご褒美として、お腹が空いた時に酢こんぶを食べてみるのはいかがでしょうか。