「エンダアァァァァイヤアァァァァ」
みなさんも絶対に聞き覚えがあるこのフレーズ。
どこで聞いた?と言われれば、「映画の主題歌」と思い浮かぶ人は多いでしょう。
ですがみなさん、「何の映画だったか」はきちんと答えられるでしょうか。
今回はそんな「エンダーイヤー」に関してまとめてみました。
「エンダーイヤー」の曲名
「エンダーイヤー」のフレーズが特徴的な曲は、Whitney Houston(ホイットニー・ヒューストン)が歌う「I Will Always Love You」という名前です。
この曲は元々、アメリカのシンガーソングライターであるドリー・パートンの13thアルバム、「Jolene」のうちの1曲として1974年にリリースされたもの。
その中でも人気を博したI Will Always Love Youは、ドリーの2ndシングルとして再度リリースされ、アメリカ大手芸能メディア「ビルボード」におけるチャートで1位を獲得するなど、大ヒットを記録しました。
この曲は現在、ドリー・パートンのYouTubeチャンネルにおいても公開されています。
そして、1992年にアメリカの歌手であり、女優でもあるホイットニーによりカバーされたことで再びベストセラーとして注目されるようになりました。
「エンダーイヤー」はなんの映画の曲?
主題歌としてのイメージが強いこの曲が実際に使われているのは、1992年に公開された「ボディーガード」という映画。
この映画は、同曲をカバーしたホイットニーの初出演作品であり、同氏が演じる女性シンガーと敏腕ボディーガードの愛を描くロマンスドラマです。
詳しいストーリーの説明は控えますが、主題歌である「I Will Always Love You」自体が恋人との別れを経つつも、いつまでも想い続ける心情を歌う歌。
「ボディーガード」もこの曲が主題歌である通り、女性シンガーとボディーガードが愛し合いつつも離別し、互いに別の道を歩んでいく物語として知られています。
決して「タイタニック」の曲ではない
ホイットニーが主演・主題歌を勤めた「ボディーガード」、および「I Will Always Love You」はまさに名作なのですが、「エンダーイヤー」というフレーズを聞いた時になぜか「タイタニックの曲だ!」と勘違いしてしまう人も多いのではないでしょうか。
何を隠そう、私もその一人でした。
「タイタニック」は、互いに愛し合いながら豪華客船の沈没によって引き裂かれた男女を描くラブロマンス。
確かに「ボディーガード」との共通項がないわけではありません。
しかし間違ってはいけませんが、「タイタニック」の主題歌はCéline Dion(セリーヌ・ディオン)の歌う「My Heart Will Go On」。
決して「エンダーイヤー」ではありません。
なぜ「タイタニック」と勘違いするの?
それではなぜ、「タイタニック」の主題歌と勘違いしてしまう人が多いのでしょうか。
一説では、インターネット掲示板「2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)」のタイタニック関連スレッドにて、「エンダーイヤー」と書き込まれたことが元凶とされています。
2ちゃんねるにおいては「笑える話題」が瞬く間に拡散され、それらをもとにした派生スレッドや、いわゆるコラ画像・ネタ動画が生まれることは決して珍しくありません。
今回もその例にもれず、「タイタニックの主題歌はエンダーイヤー」であることを前提としたスレッドや、「タイタニックの映像にエンダーイヤーを組み合わせたコラ動画」などが複数拡散されました。
これらをなんらかの形で目にした人が「タイタニック」の主題歌であると勘違いし、どんどん話が広まってしまった…というのが有力のようです。
さらに悪いことに、タイタニックで有名な船首でのワンシーン…個人的には「エンダーイヤー」が流れていても、全然違和感がないんですよね。
いずれも名作、そして名曲であるが故、本当の主題歌に引けを取らない「素晴らしさ」を生み出してしまったことも、勘違いに繋がった要因なのかもしれません。
タイタニックと勘違いすると恥ずかしい!
映画好きの人を除いて、洋画の名作は現代ではなかなか目にする機会の少ないもの。
パッと「あの作品の主題歌」と聞かれても、なかなか思い浮かばないかもしれません。
ですが、「ボディーガード」はともかく、「タイタニック」ほどの名作の主題歌を間違ってしまうのはちょっと恥ずかしいですよね。
- 「エンダーイヤー」は「ボディーガード」の主題歌
- タイタニックの主題歌は「ユアーヒー」
ぜひ今一度、肝に銘じておいてください。