みなさんは縁起の良い数字と聞かれた際に何を思い浮かべますか?
おそらくほとんどの人は真っ先に「7」を思い浮かべるのではないでしょうか。
スロットやパチンコといった娯楽を中心に、7という数字に特別な意味やルール、恩恵がある場合も多く、ラッキーセブンという表現も一般的ですね。
でもなぜ7だけがこれほど特別視をされているのか?その理由を答えられる人は少ないのではないでしょうか。
今回はそんなラッキーセブンの由来や意味を調べてみることにしましょう。
ラッキーセブンの由来は?
ラッキーセブンという言葉の由来については諸説あるようです。
古来からの思想にあるという説や、近代におけるスポーツにて生まれたという説。
本当の正解は解明されていませんが、これら様々な説について、より古いものから挙げてみることにしましょう。
西洋における旧約聖書に由来している説
とりわけ約2,500年前に遡り、ユダヤ教およびキリスト教の正典となっている「旧約聖書」に由来があるというのが一説となっています。
旧約聖書という名前は、歴史や世界史が嫌いな方でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
その中でこの世界は神によって6日間で作られ、7日目に休息をとったとされており、ここから7は「安息の日」としてポジティブなイメージが持たれるに至ったと言われています。
この7日間の記録は同時に、「1週間が7日であり、休日が設けられている」ことの由来ともされておりなんとなく身近に感じられますね。
多くの「神々」が七柱から成ることに由来している説
日本では七福神という言葉が知られているように、古今東西「七柱」からなる神々の集まりというのは多いようです。
例えばユダヤ教およびキリスト教では最も有力な天使の集まりとして「七代天使」という概念が存在しています。
また近代ヨーロッパには神々を呼び出す「魔術」という考えがありましたが、その考えを記した魔術書においては「オリンピアの天使」という七柱の天使に関する記述があります。
こちらは七代天使とは異なり、ギリシャ神話「オリュンポス十二神」にルーツをもつとされています。
このように神々と関連して7という数字が重要視されていることから、ラッキーナンバーという概念が生まれたという説もあります。
野球の試合における逆転劇が由来とする説
ここまでの二説はスピリチュアルな側面も大きいですが、比較的カジュアルな説としてはメジャーリーグにおけるホームランに由来するという考えもあります。
時は1885年のアメリカ・メジャーリーグ、当時首位争いを繰り広げていたシカゴ・ホワイトストッキングス(現シカゴ・カブス)の優勝決定戦での出来事。
試合も終盤に差し掛かった7回にホワイトストッキングスのある選手が平凡なフライを打ち上げアウトになると思われたその時、打球が強風に吹かれてホームランとなり、優勝を決めたという出来事がありました。
幸運とも呼べること出来事を、当時の勝利投手は「ラッキーセブンス」(幸運な第7回)と称し、これが「ラッキーセブン」の由来となったと言われています。
この出来事の具体的なソースは見つけることができませんでしたが、実際に現代の野球においても7回をラッキーセブンとして特別な演出が行われたり、実際に試合が動くことも多いですよね。
ラッキーセブンが同じく野球でよく使われる表現であることからも、この説には一定の信憑性があるのではないでしょうか。
ラッキーセブンで縁起を担ぐのも悪くない
このようにラッキーセブンには諸説あるものの、いずれも過去の「良い印象や出来事」がきっかけとなって一般に広まった言葉であることは間違いなさそうです。
日常生活においては単に数字の一つでしかないため、7に対して特別なイメージを持つことは多くないかもしれません。
しかしながらスポーツやゲームで負けそうな時に、7という数字をきっかけに前向きな気持ちになれるのであればこれほど喜ばしいことはありません。
必ずしも7である必要はありませんが、自分の好きな数字や誕生日の日付、年齢と言ったように「こだわりがある数字」を決めて生活することも悪くないのではないでしょうか。