未だに、数年前にテレビで聞いた「エキセントリック少年ボウイ」が頭から離れない、という方も少なくないでしょう。
犬ドッグ!鳥バード!エテモンキー!の愉快な仲間たちは有名ですよね。
でも、犬ドックと鳥バードに対して「エテモンキー」って違和感ありますよね。猿モンキーじゃないの?
結論から言いますと、エテモンキーを漢字にすると、実は「猿モンキー」なんです。
その他、エテモンキーに関する情報をまとめてみました。
エテモンキーとは
エテモンキーとは、1997年にフジテレビの番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」から生まれたお笑い芸人たちによる歌手ユニット、「エクセントリック少年ボウイオールスターズ」のメンバーの一員です。
主要メンバーとしてダウンタウンや今田耕司、東野幸治ら今なお人気の大御所芸人が名を連ねるこのユニット。
シングル『「エキセントリック少年ボウイ」のテーマ」は50万枚を売り上げ、一世を風靡しました。
その中で、エテモンキーを演じたのはお笑い芸人のほんこん。
絶対に留守番電話を聞かない、大量の鍵を持ち歩いているといった独自のキャラクターで知られています。
エテモンキーの「エテ」ってどういう意味?
エテモンキーの「エテ」、実は「サル」という意味がある言葉なのです。
実際には、エテ単体ではなく、「エテ公(猿公)」などと使われることが多いのですが、
昔の人がサルを呼ぶ際、「去る」と同じ響きになることを嫌い、対義語の「得る」意味をもつ「得手」を当てたことに由来しています。
ちなみに、「公」は「忠犬ハチ公」や「熊公」に使われるような、動物を呼ぶ際に親しみを込めてつける言葉です。
そのままでは「サルモンキー」になるところを、芸人ならではの感性で「エテモンキー」とひねりを入れたのでしょうか。
(残念ながら、企画としては1年経たずに「去る」結果となってしまいましたが…)
デジモンにも登場したって本当?
実は、デジタルモンスター(デジモン)にも「エテモンキー」というキャラが登場します。
もともと「エテモン」というモンスターが存在し、アニメにて「エテモンキー」という名前の固有のキャラクターが登場しました。
3時期としてはこちらも1997年ごろで、少年ボウイとどちらが先かは微妙なところですが…そもそも「エテモンキー」というネーミング自体が安直ではあるので、かぶってしまうのも仕方ないですよね。
他にも、同様の由来を持つキャラクターとしては、ポケットモンスターに登場する「エテボーズ」等が挙げられます。
なぜ鍵だらけなのか?
これは設定としてはあるものの、特に由来などは公表されていないため本当のところはわかりません。
ただ、一説ではお笑い芸人たちが「過剰に規制されるテレビ放送」を暗示しているともいわれています。
実はこのエキセントリック少年ボウイ、折に触れ社会問題を予言していると話題に挙がることがあります。
直近で注目されているのは、2020年4月1日から施行される「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」(通称うどん条例)との関連性。
彼らのリリースしたうちの1曲「ああエキセントリック少年ボウイ」の歌詞には「条例が気になって眠れない。ああ、うどんくらいしか食べる気がしない」というフレーズがあります。
もしかすると、この「鍵」についても、放送業界にまつわる様々な規制に対しての皮肉なのかもしれませんね。
まとめ
エテモンキーについての疑問は解決したでしょうか。
「エキセントリック少年ボウイ」は昨今のお笑いや、音楽界ではなかなか見られない、非常にパンチの聞いた企画で、個々の芸人の魅力も相まって非常に頭に残る企画です。
もしかするとその裏には、様々な深い意味が込められている…のかもしれませんね。