初対面の方でも会話が弾むアイスブレイクと、推理力・頭の回転が求められる頭脳ゲームの両面を持つワードウルフ。
3〜4人のような少人数から、10人近くの大人数まで幅広く楽しめるゲームですが、プレイするにあたって何人が一番楽しめるのか、多数派・少数派は何人で設定するのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ワードウルフの司会進行歴5年をこえる私が、プレイ人数別の楽しみ方や注意点について紹介いたします。
ワードウルフの基本ルール
ワードウルフは、司会進行を行うゲームマスターが各プレイヤーにお題を配布し、そのお題に対する会話や質問を通じて「自分と違うお題」を配られたプレイヤーを見つけ出すゲーム。
配られるお題は多数派と少数派に別れており、会話の中で発言が食い違ってしまう少数派を多数派がいかに見つけ出すか、そして少数派はいかに話を合わせ正体を隠すかを求められます。
詳しいルールについては別の記事で紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
プレイヤー人数別!ワードウルフの楽しみ方と注意点
シンプルかつわかりやすいルールのワードウルフですが、プレイするにあたって多数派と少数派を何人ずつに設定するか?はゲームを左右する悩み事の1つ。
〜4人のような少人数であれば必然的に人数配分が決まってくるため、5人以上でプレイする場合に特に気になってくるポイントでしょう。
また、10人以上のような大人数で行う場合、何人まで参加できるのか?も気になる点ですね。
これらの点と、より深く楽しむために抑えておきたいポイントをプレイ人数別に解説いたします。
なお、あくまで「プレイヤーの人数」ごとに紹介しますので、実際はプレイヤー人数+1人以上のゲームマスターが必要な点にご留意ください。
2人の場合
2人でプレイする場合は、多数派と少数派という概念が存在しないため、ルールそのものを調整してゲームを行う必要があります。
具体的には、「少数派を見つける」ゲームではなく、「相手のお題が自分と同じなのか、異なるのかを当てる」ことに重きを置いたゲームとするイメージで、2人用の特別ルールは別の記事で紹介していますので詳しくはこちらをご覧ください。
3人の場合
3人でプレイする場合は、必然的に多数派が2人、少数派が1人となります。
ワードウルフを楽しむには少々人数が少ない印象を受けるかもしれませんが、実は「推理」を最も楽しむことができるのが3人プレイでもあるのです。
3人の場合、それぞれの発言をゲーム開始〜終了まで記憶できるとともに、1人1人に深く、突っ込んだ質問をする時間の余裕も持つことが可能。
より多くの情報を得ることができ、推理力が強く求められるゲームとなりますので、「ワードウルフを真剣にやりたい!」という方には3人プレイもおすすめします。
4人の場合
4人でプレイする場合、多数派が3人、少数派が1人となりますが、こちらも3人と同様、少人数で真剣勝負をする場合にもおすすめできる人数です。
少人数のワードウルフは多数派同士で意見が割れるケースが少なく、周りはみんな敵!という状況になるため、少数派にとって戦いづらい環境かもしれません。
対策として3人や4人でプレイする場合は、お題を抽象的で掴みどころのないものとし、多数派同士での意見のすれ違いを誘うことが良いでしょう。
少数派はそこに便乗して身を隠す楽しさを味わえますし、多数派はいかに具体性があり、少数派を炙り出す質問ができるかでより頭を働かせることとなります。
5人の場合
5人でプレイする場合から、多数派と少数派の人数調整が可能となってきます。
しかしながら5人の場合、多数派を4人、少数派がを1人としてプレイすることがおすすめ。
少数派を2人としてしまうと、適当な投票でも少数派が当たってしまう可能性が高く、場合によっては運だけでゲームが決まってしまいかねないことがその理由です。
6人の場合
6人でプレイするとなった場合、多数派:少数派を5:1にするか、4:2にするかで多くの方が悩むのではないでしょうか。
この場合、顔見知りやワードウルフの上級者が多い場合は5:1に、初対面や初プレイのプレイヤーが多い場合は4:2に設定することを推奨します。
5:1の場合は、多数派内でも意見が別れてしまうことが多々あるため、少数派を見つけ出す難易度は高まります。
しかしながら上級者同士であれば、その難易度の中いかに工夫を凝らした質問をするのか、他のプレイヤーを推理するかで各々盛り上がってくれるため、大きな問題は生じません。
逆に初めてプレイする方の場合、うっかりと自分が少数派であることを匂わせてしまうことも少なくないのですが、少数派が1人だと賛同してくれる人がおらず、その時点でゲームの大局が決まってしまうこともあり得ます。
少数派に対しても1人共感できる人をおいておくことで、気軽に発言しやすい雰囲気を作り、より積極的な会話を促すことができますね。
7人〜9人の場合
7人〜9人でプレイする場合は、少数派を2人置いておけば間違いないでしょう。
特に9人の場合、少数派2人は少ないのでは?と感じるかもしれませんが、そもそもゲームのルール上少数派が身を隠すことは非常に難しく、かつ少数派のうち1人でも正体がバレると負けとなってしまうため、少数派が有利と感じられる人数配分にしておくほうが安定してゲームを楽しむことができます。
大人数で行うにしても、この辺りの人数までであれば会話の把握や人間観察が追いつく印象です。
10人の場合
経験上、10人でのプレイが最も難しい采配のように感じます。
少数派は2人か3人で選ぶこととなりますが、より真剣勝負の色を強めたい場合は2人を、パーティーゲームとしての色を強めたい場合は3人としておくのが良いでしょう。
ただし、10人もの発言や行動を全て把握して推理することは非常に難しいため、上級者が多い場合は5人と5人に分割して少人数で行うほうが満足度が高まると考えています。
プレイ上の注意点としては、抽象的なお題では意見の食い違いが多く収拾がつかないため、お題はより具体的なものとしておいたほうが良いでしょう。
11人以上は人数制限をしたほうが良い
11人以上が集まった場合、基本的には2つ以上のチームに分割してゲームを行うべきだと考えます。
全員が十分な発言をする時間を確保するのが難しく、それゆえに推理や投票がどうしても適当になってしまいがち。
発言しない時間を退屈に感じてしまう人も多く出てしまうのではないでしょうか。
どうしても大人数を1つのチームで行いたい場合は、「イエスノー質問のみで1人1回だけ質問ができる」などの追加ルールを設けることが必要となります。
人数によって楽しみ方も変わる
いかがでしたでしょうか。ワードウルフの人数別の役割分担とともに、よりゲームを盛り上げるため抑えておくべきポイントが見えてきたのではないでしょうか。
全体を通して、少人数であるほどお題を抽象的にすることで推理や人間観察を楽しむことができ、大人数であるほどお題を具体的にすることで「お題の違いによる発言の違い」を引き出し、プレイヤーに「自分はこう考えた」という「充実感」を持ってもらうことができるでしょう。
同じゲームであっても、プレイヤーの人数によって楽しみ方は変わり、そして司会進行する側に求められる要素も異なるもの。
みなさんも複数人で集まるような機会があれば、ぜひこれらのポイントを抑えてワードウルフを提案してみてください。