最近は家庭やオフィスを中心に空気清浄機が設置されるのが当たり前のようになってきました。
過ごす時間が長いリビングや、密室になりがちな会議室はもちろん、デスクの上に置ける小型の製品も出始めています。
そんな空気清浄機に関して、「プラズマクラスター」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
もしかするとプラズマクラスター搭載の製品についているぶどうのロゴマークで知っている方もいるかもしれません。
でもなぜぶどうなんだろうと気になったことはありませんか?
今回はぶどうのロゴマークに込められた意味を調べてみました。
プラズマクラスターってどういう意味?
プラズマクラスターとは、SHARPが販売する家電製品におけるイオン発生機能のことを指します。
商標登録されていますので、プラズマクラスターと謳っているいる製品やぶどうのロゴマークがついている製品は全てSHARPが製造している、信頼のおける製品だといえます。
具体的には、プラズマ放電によって水素のプラスイオン(H+)と酸素のマイナスイオン(O2−)を発生する仕組みで、
- 空気中でOHラジカルという分子になり、カビや菌の働きを抑制する
- プラスとマイナスの静電気を除去することで、ホコリや花粉の付着を防ぐ
といった効果をもたらします。
水素や酸素のイオンは自然界にも数多く存在しており、最終的にはH2O、つまりは水になることからも安全性にも優れた機能として注目されているわけです。
なぜぶどうのロゴマークなのか
それではなぜ、ぶどうのロゴマークが採用されているのでしょうか。
実はプラズマクラスターの「クラスター」という言葉にその理由が隠されています。
クラスター(cluster)という言葉は直訳すると、「果実や花の房、塊」あるいは「集団、一団」といった意味ですが、最近はニュースにおいてもよく聞かれるため、なんとなく意味を知っている方も増えてきたことでしょう。
ぶどうは一房、二房と数えることからももう分かりますね。
プラズマ放電によってつくられたイオンが周りを水分子に囲まれた状態が、房のようであることから「プラズマクラスター」と名付けられ、ロゴマークにもそのままぶどうが採用されているわけです。
赤い部分にも意味があるの?
もう一つロゴマークを見て気になる点といえば、左上が赤くなっていることです。
この理由はSHARPの公式サイトにも記載がありませんでしたので、単にロゴデザインとして彩りを出すために赤いだけかもしれません。
しかし何かしら意味があるはず。以下は個人的な考えですが、どのような意味があるのかを考えてみました。
SHARPのコーポレートカラーをあしらっている説
SHARPといえば、赤文字で書かれた企業名のロゴが思い浮かびますが、企業名の赤とプラズマクラスターロゴマークの赤をを見比べると、非常に近い色合いになっています。
実際にカラーコード取得ツールでそれぞれを比較してみると、両者非常に近い色合いであることがわかりました。(表示する環境によって異なるかもしれません。)
▼企業ロゴ
▼プラズマクラスター
厳密な測定方法ではありませんので、正確に同じかどうか定かではない部分もあるのですが、コーポレートカラーを意識している可能性は十分にあるのではないでしょうか。
酸素原子を表す赤色を採用している説
もう一つの説として、赤色が酸素原子を表す色であることを踏まえてデザインされている可能性が考えられます。
化学の世界では、分子模型を作成する際に特定の原子を決められた色で着色するCPK配色という規則が存在します。
このCPK配色において赤色は酸素原子を表す色とされているのです。
水素とともに酸素が大きな役割を果たすプラズマクラスター。
CPK配色においては水素は白とされておりますので、酸素を表す赤色を採用したとも想像することができます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。ぶどうのロゴマークについての疑問は解決できましたか?
ブランドや商標と同時に幅広く認知されるロゴマークだからこそ、企業やデザイナーの想いが込められたうえで制作されています。
どうしてそのロゴになったのか?考えながら周りを見渡すことで新しい発見ができるかもしれませんね。