皆さんはインサイダーゲームをプレイする際、どのようにお題を決めていますか?
公式セットを用いると、多くのお題がすでに用意されていますが、満足いかなくなり、独自のお題を使用したい「つわもの」もいることでしょう。
今回は、ゲームマスターがインサイダーゲームのお題を自作する場合に抑えるべきポイントを、具体例を交えて紹介しましょう。
インサイダーゲームのルールから知りたい!という方はこちらの記事をご覧ください。
そもそも「いいお題」とは?
インサイダーゲームにおけるいいお題とはどのようなお題なのでしょうか?
一言で言えば「多くの質問や内通者の誘導があって初めて頭に浮かぶ」ようなものです。
プレイヤーがすぐに思い浮かんでしまうようなお題であれば、質問が活発にならず短時間で終わってしまうためゲームの盛り上がりに欠けてしまいます。
一方であまりにも難しすぎるお題だと正当すること自体が困難で、内通者が強引に誘導せざるを得ず、結果として容易に内通者が判明してしまいます。
お題が判明した際に、プレイヤーが「なるほど!」と思うようなお題がインサイダーゲームにおけるいいお題だということができます。
お題を決める際の5つのポイント
①参加者全員が知っている言葉にする
お題当てゲームとしての側面がある以上、参加者全員がその言葉を知っている必要があります。そうでなければ、いくら質問しても最終的な答えを出すことができませんからね。
特に難しいお題を考えようとする場合に陥りがちですが、知名度が低い、あるいは回答に高い知識が必要な言葉はお題として適しません。
- ブルジュ・ハリファ(世界一高いビルだが知名度が微妙)
- フロッピーディスク(古いもののため若年層が知らない可能性)
- 長宗我部元親(戦国武将だがマイナー)
- 東京スカイツリー
- CDやDVD
- 徳川家康
②自分が質問に答えられる言葉にする
ゲームマスターが質問に答えることでゲームが進行します。
したがって、ゲームマスター自身が言葉として知っていても、プレイヤーからの質問に答えられないものをお題とするのは控えるべきでしょう。
仮にイエス/ノーの回答誤ってしまった場合、参加者はゲームマスターの言葉を信じるほかありませんし、内通者が訂正を促すこともできないため、最悪の場合それが理由で回答が出ないこともありえます。
- AI/人工知能
- iPS細胞
- カピバラ
等、言葉は有名だが質問への的確な回答に知識が必要なもの(質問に答えられる自信がある場合は問題ありません)
③初心者が多い場合「実体や質量のないもの」は控える
インサイダーゲームにおいては、理論的にはどのような言葉でもお題にすることが可能です。体験した限りでは、「ウかんむり(漢字の部首の1つ)」をお題にしていた例もあります。
しかしながら、参加者に初心者が多い場合、「実体や質量のないお題」は避けたほうが無難でしょう。
具体的には、「ハイタッチ」のような行動や、「関西弁」のような言語概念、「虹」のような天候、環境、現象のほか、文化、空想上の生物などが代表的な例として挙げられます。
これらのお題は文字通りつかみどころが少なく、質問で答えを絞り込むことが難しくなりがち。
実体のあるものであれば、色、形や素材、用途や価格など、ある程度質問すべき観点が定まっており、不慣れな方でも質問は難しくありませんが、実体のないものは、質問の角度が見えづらく、また主観的な質問が多くなってしまう傾向があるため、全体的に難易度が高くなります。
実際のゲームにおいても、プレイヤーが的外れな質問をしてしまうことが多くなるなかで内通者は的確な質問をせざるを得ず、不自然さが隠しきれないため誘導が困難になります。
④あまりにも一般的なものは避ける
あまりにも一般的で、簡単な言葉をお題にしてしまうのも考え物です。内通者無しでも容易に正当できてしまい、結果として内通者探しが困難になるため、ゲームとしての面白さが半減してしまいます。
また、プレイヤーにとっても「お題を当ててやった」といったやりがいが薄くなってしまうため、「知名度はあるものの、パッとは浮かばない」ような絶妙なお題をチョイスする必要があります。
- りんご
- にんじん
- 鉛筆
- アップルパイ
- ワサビ
- 万年筆
今すぐ使える!インサイダーゲームのお題50選
この記事をお読みの方の中には、「今すぐ使えるいいお題を教えて!」という人も少なくないでしょう。
なので今回は、かいとーがこれまで考案したお題の中から、使える!と思ったお題を5カテゴリ×10個の合計50個紹介します!
良いお題は総じて「地味」であることがほとんどです。また、大きさや形状といった「定番」の質問で答えが見つからないようなお題も良いですね。
ただ難しいだけでなく、良いお題でゲームを行うことができれば、仮に答えが出ずとも「なるほど」という声があがることでしょう。
全て自作もしくは自分がプレイしたお題ですが、かぶってたら公式さんスミマセン
普段気に留めないようなお題
- ナンバープレート
- 賽銭箱
- CD(コンパクトディスク)
- つり革
- マンホール
- まち針
- 靴ベラ
- ハードル
- シャーペンの芯
- 1洗濯ばさみ
小さすぎて地味なものお題
- ゴマ
- がびょう
- ヘアピン
- ごましお(ふりかけ)
- パセリ
- ワサビ
- ミジンコ
- おはじき
- 梅干しのたね
- 福神漬け
なんとも形容しづらいお題
- 元カレ/元カノ
- マヨネーズ
- 傘立て
- おみくじ
- 青汁
- ダンゴムシ
- ミミズ
- 食券
- 値札
- 柔軟剤
意表を突いたお題
- ETCカード
- 手裏剣
- 表札
- だるま
- 生ごみ
- ロイター板(跳び箱)
- 名刺
- コインロッカー
- お年玉
- ぶんちん(書道で使うおもり)
そこまでするか…的な難しいお題
- スペードの〇〇(トランプ)
- ワイルド・ドローフォー(UNO)
- モナ・リザ
- 銀歯
- 離婚届
- 入れ歯
- ふんどし
- まわし(相撲)
- アキレス腱
- 小便小僧
インサイダーゲームのお題は超重要!
お題を決める際のポイントは理解いただけましたか?
インサイダーゲームのお題は、ゲームの難易度や面白さを左右する最も重要な要素で、簡単に考えられるように見えて非常に難しく奥が深いものです。
お題決めに失敗してしまうと、面白さが半減してしまうため、ゲームマスターは責任重大です。そのため、慣れるまでは、公式パックを利用するのもよいでしょう。
しかしながら、良いお題を作れるゲームマスターの下では、お題当てと内通者探しの両方がより白熱すること間違いなし!
プレイヤーのみならず、ゲームマスターとして上級者を目指してみるのも悪くありませんね。